調心とは、心を整えることです。といっても、「人に親切に」とか「嘘をつかない」というような道徳的な問題ではなく、「意念」の用い方を訓練するのです。
心は一般に、五感の働き、特に「視覚」と「聴覚」によって周囲のものを認識し、それを言葉に置き換えて理解する傾向が強いのですが、気功の調心ではそうした心を自分の内面に向け、「精妙な意識状態」を体験する訓練を行うのです。
私たちが社会生活をしている時は、ベーター波(30ヘルツ〜14ヘルツ)という脳波で生活していることが多いのです。五感が働き、心がせわしなく働き、外界に注意が向いている時にその人の「心」はそのレベルで働いています。その時には、精妙な「気」のはたらきに気づく事が出来ません。
調心のさまざまな方法で、脳波を調整することができます。まず、アルファー波(13から8ヘルツ)に心を調整することによって、心は体の中の「気」を強く感じることが出来るようになります。
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